■ゲーム内容ジャンルはオープンワールド・アクション・シューティングゲーム。
新作のエナジードリンクのせいで、街の住民の多くがミュータントになってしまう。
普通の若者である主人公は、街から脱出する方法を探すことになる・・・というストーリー。
このゲームでは車の運転はできませんが、電線やレールの上を滑ったり、車の上を跳ねたりなどのアクロバティックな移動アクションが可能。
それらの移動アクションを活用しながら銃や近接攻撃で戦う戦闘システムや、ユニークな武器、豊富なカスタマイズ要素も特徴。
■良い点
・快適な移動システム街に設置されている様々なオブジェを利用して素早く移動できます。
移動は快適で楽しく、ファスト・トラベルもあるので、移動を苦に感じることはありません。
防衛系のミッションでは、何度もプレイして電線などの位置を把握するとスムーズに移動することができるようになり、マップ内を飛び回るような、独特の快感を得られます。

レールや電線の近くでXボタンを押すだけで滑ることができます。
移動に利用できるオブジェが多いので、徒歩をせずに街を移動することもできます。
・これまでの箱庭ゲームとは異なる戦闘システム素早く移動し続けながら、敵に銃を撃つというシステムが新鮮。
・コンボを維持しながら戦うのが面白い。敵を倒したり、特殊な移動アクションをするとコンボが上昇します。
通常の徒歩状態を一定時間続けたり、コンボが上がる動作をしばらく中断するとコンボはリセットされます。
コンボが高いほど、スタイルメーターの上昇が速くなります(スタイルメーターについては記事の続きに記載)。
動き回りながら敵を倒すのは、操作に慣れるとあまり難しくないですが、コンボを維持し続けながら戦うのはけっこう難しくてやりがいがあります。
コンボを維持し続けなくてもゲームをクリアすることは可能で、コンボを維持するメリットが微妙なのが難点。

戦闘に物足りなさを感じたら、コンボ維持を意識したプレイがオススメ。
地面が溶岩のつもりでプレイすべし!
・ユニークな武器が豊富レコードを発射する武器や、敵を凍らせる武器など、このゲームはネタ武器が豊富です。
逆に普通の銃火器の数は少なく、リアルな銃が恋しくもなります。
このゲームをプレイした後に、普通の銃が登場するシューティングゲームをプレイすると楽しさが増すと思います(笑)
・豊富で楽しいカスタマイズ残念ながら顔のキャラメイクはできませんが、ユニークで魅力的な服装アイテムが多く、カスタマイズが楽しいです。
男女の選択も可能。
※悪魔の角などの一部の服装は、カオス自警団モード(オンラインマルチプレイ)でのみ入手可能。
・スタイルとアンプシステムコンボをつなげることでスタイルメーターが上昇し、スタイルレベルが上がります。
スタイルレベルが上昇すると、プレイヤーや武器に装備した「アンプ」というシステムが発動し、プレイヤーや武器に特殊能力が付加されます。
何もしない状態を続けるとスタイルメーターは下がるので、スタイルレベルを維持するためには動き続ける必要があります。


敵を倒すと死神が出現して近くの敵を倒してくれる「リーパー」、弾が壁や地面に命中すると花が咲く「マジシャン」などの、ユニークなアンプもあります。
普通のアサルトライフルも、アンプを装備して発動させることでネタ武器に大変身!
近接攻撃で炎や竜巻を発生させることができるアンプを装備すれば、超人ゲーの気分も少し味わえます。
・カラフルな色彩と、楽しい視覚エフェクト海外のCGアニメのような、少しソフトなグラフィックに期待していたのですが、実際はけっこう質感があってリアルに近いグラフィックです。
武器を使用したり、敵を倒したりすると視覚エフェクトが表示されることがあり、視覚的にも楽しめます。
大量の敵が出現するミッションで大暴れする光景は迫力があり、見ごたえがあります。
・オシャレなアート・スタイル服装のデザインや、街に描かれた絵などのセンスが良いです。
・大量の敵が出現するシチュエーションは特に楽しい。一部のミッションやサイドミッションでは大量の敵が出現して楽しいです。
・盛り込まれたユーモアや笑えるギャグメタ(ゲームに登場するキャラが、これがゲームであることを分かっているような台詞を言ったりする)やパロディなどのギャグが満載。
ゲームの台詞で「バットマン」や「Facebook」といった単語が普通に登場するのも新鮮でした。

死亡後の復活シーンにも無駄に力が入っています。
■どちらともいえない点・難易度操作が多くて慣れるのに少し苦労しますが、慣れると基本的に難易度は低め。
もっと高い難易度もあってほしかったです。
簡単すぎるというわけではなく、のんびりしていたら簡単に殺されます。
一部のチャレンジ(サイドミッション)はゴールドメダルを獲得するのが難しく、何度かプレイする必要もあります。
・ギャグストーリー展開良くも悪くもアホっぽいストーリー展開です。
笑える場面もあれば、アホっぽくて白ける場面もありました。
重厚なストーリーや、すごくシリアスな展開はありません。
・ロックがメインのBGM。スタイルメーターを上昇させるとBGMが流れるシステムです。
曲は良いのですが、ロックばかりなので、ずっとプレイしていると少し飽きてきます。
ラジオ局機能かカスタムサントラ機能が欲しかったです。
・けっこう楽しめるマルチプレイ「カオス自警団」協力っぽい対戦モードという、少し馴染みづらいモードを搭載。
最大8人でプレイ可能で、専用の短いミッションをプレイしていきます。
協力プレイっぽいミッションもあれば、対戦形式のミッションもあります。
協力プレイとしては共闘感があまり無く、対戦プレイとしてはイマイチ白熱できないのが最大の難点です。
最後にプレイすることになる夜警ミッションはハチャメチャで面白いですが、一部のステージ以外は難易度が低いです。
クリア特典(服装やアンプ)の数が多いので、このモードが気に入れば長い時間遊ぶことはできます。
個人的には一度慣れたら楽しめましたが、ミッションの数が限られているので、ある程度遊びつくすと飽きてきます。
頻繁にアップデートされる気配は無いので、おまけ程度のモードと考えるべきかも。
・セインツやデッドラが持つ魅力は味わえないセインツやデッドラとは色々とシステムが異なっており、良くも悪くもプレイ感覚が異なる別ゲーです。
デッドラのような、大量の敵をなぎ倒す爽快感やサバイバル感は大してありませんし、セインツのように、街をドライブしたり、歩行者に攻撃して警察とバトルという楽しみ方もできません。
異なるゲームなので欠点と言ってしまっていいのかは微妙ですが、そういった箱庭要素に期待してプレイすると「何か違う・・・?」という感覚になるかもしれません。
■悪い点・メインストーリーが短いミッションだけを進めると、意外とあっさりと終了します。
ゲーム全体のボリュームも、GTA5などの大ボリュームゲームと比べると少なめ。
・寂しさを感じることもあるオープンワールド街は終末状態なので通行人や走行車両が無く、少し寂しいです。
ミュータントやギャングなどはいますが、街がにぎやかになるほどではありません。
技術的な問題もあると思いますが、オープンワールドにもっと敵が満ちていれば最高でした。
手配レベルのようなシステムも無いので、オープンワールドでの暴れプレイは少し物足りないです。
移動中に敵に遭遇しても、余裕で素通りできるため、スリルやサバイバル感もありません。
時間帯の変化が無いのも残念(全クリ後でもいいので変更可能にして欲しかったです)。
・お使いミッションが多いユニークなミッションもあるのですが、クエストも含めると似たような内容のミッションも多いです。
・バグが多いバグがけっこう多いです。
ミッションが進行不能になったり(再起動したら直りました)、服装の変更画面がおかしくなったり、地形に閉じ込められたりなど。
バグに関してはパッチで修正されるかもしれません。
・2周目プレイや新規データでのプレイができない新規にデータを作ることもできないため、別のアカウントを作ってプレイする必要があります。
ミッションリプレイは可能ですが、開始時や終了時のムービーが流れないミッションもあります。
ミッションリプレイでスコア・アタックができる要素は良いです。
■まとめセインツやスリーピングドッグスなどと並ぶ良作でした。
個人的にはそれらを大幅に超える革命的な神ゲーになることを期待したのですが、そこまでではありませんでした。
オープンワールドでのゲームプレイにもっと魅力が欲しかったです。
カスタマイズ要素や世界観、移動システムなどはとても気に入っているので惜しい!
マップやミッションをもっと工夫したり、いろいろな要素をさらに組み込めば、革命的な神ゲーになりうるかも。
リリース予定の2種のストーリーDLCや、続編(未定)にも期待しています。